[無添加の家コラム]ペットにも人にも居心地の良い家とは[実例紹介]
コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えた昨今、ペットを飼う人の割合も増え、ワンちゃん・猫ちゃんを飼われているお客様のご相談も実際増えています。
ペットも家族の大切なパートナー。せっかく家を建てるなら、ペットも快適に心地よく過ごすことのできるお家がいいですよね。
「身体に良くないものは使わない」がコンセプトの一つである無添加住宅ですが、実はペットにとっても安心でやさしく暮らしやすいお家なのです。
今回は、そんな人もペットも快適に過ごすための間取りや素材のポイントをご紹介します。
<目次>
・漆喰で気にならないにおい
・足腰にやさしい無垢の床
・音漏れが気にならない断熱・防音材
・ペットにあったそれぞれの間取り
漆喰で気にならないにおい
どんなペットを飼っていても生じるのが、動物独特のにおい。
最近基本となっている室内飼いでは、どうしても居住空間ににおいがとどまってしまうもの。一緒に暮らしていないお客様などには特に気をつかいますよね。
その点、漆喰は消臭効果に優れているため、懸念するにおいも気にならず、清々しい空気でいつでもお客様をお家に招くことができます。
実際に、ワンちゃんや猫ちゃんを飼っているお家でも,、ペットがいると気づかないくらいといわれるほど。消臭対策をするわずらわしさからも解放される安心の消臭力です。
足腰にやさしい無垢の床
日本の室内犬の約8割が腰に問題を抱えているといわれています。
一般的によく使用されている合板のフローリングは、人にとって掃除がしやすいツルツルとした仕上げの表面になっています。
しかし、お家の中で走り回ったり、ジャンプしたりする犬にとっては本来の爪を食い込ませながら歩くということが難しく、特に肉球が乾燥していたり、毛が伸びているときにはより滑りやすくなり、腰への負担が大きいのです。
それに対して、適度な柔らかさのある無垢の床は、滑りにくいので、腰への負荷も少なくすることができます。
また、合板に比べて空気をたくさん含む無垢の床材は、熱を伝えにくいため、冬もひんやりと冷たすぎず、床が結露することもありません。
そして、優れた調湿作用で夏もジメジメすることなく、さらっとした心地よい肌触りで快適に過ごすことができます。人間より体温調整が苦手なペットにとって安心ですね。
汚れが気になる方は、無垢床の調湿性能を損なわない浸透系のオイル塗装がおすすめです。
音漏れが気にならない断熱・防音材
ペットを飼っていると気になる鳴き声。それほど大きな声でなくとも、静かな夜など時間帯によってはご近所迷惑になりかねません。
断熱材として使用しているセルローズファイバーには、実は優れた防音効果も。木質繊維でできたセルローズファイバーは、たくさんの空気砲を含んだ繊維が絡み合うことで二重の空気層をつくり、音の振動を抑え、音を伝えにくくします。
また、壁の中に隙間なく吹きこむ施工をすることで、欠損箇所がなくなり、より高い遮音・防音性能を維持することができます。特別な防音対策をしなくても、断熱材が防音を兼ねている一石二鳥の素材です。
ペットにあったそれぞれの間取り
動物の種類やその性格によって適した間取りは違うもの。それぞれに合ったお家の工夫で快適に暮らせる住まいを整えてあげましょう。
<犬と暮らす>
・お散歩も楽しく!
準備や片付けが以外と大変なお散歩。玄関先にリードなどのお散歩グッズをまとめておける収納スペースをつくったり、足洗い場を設けることで動作もスムーズに。
・お家でも遊べるドッグラン
お家の計画時には、駐車場やアプローチなどとあわせてドッグランやフェンスで仕切られたお庭スペースをあらかじめ考えておくと◎。家族やわんちゃんの好きなタイミングでいつでも思い切り遊ばせてあげることができます。
・階段下を利用した専用空間
狭いところが安心するわんちゃん。ただ、寂しがりな側面ももつ犬は家族の気配も感じれるような場所がおすすめ。階段下なら収納や部屋としては使いにくい高さでも、ワンちゃんにはピッタリです。
<猫と暮らす>
・高いところが大好き!
高いところへ登ったり、おりてみたり。平面的に動く犬と違って、立体的な上下運動を好む猫。室内でもしっかり運動できるように、つくりつけのキャットウォークや構造梁をいかしたネコ動線がおすすめ。
・陽だまりのお昼寝スポット
体温調節やダニの駆除・殺菌にも有効な日向ぼっこ。外も観察して楽しむことができるよう窓辺にはくつろぎスポットを。猫ちゃんがねころんでリラックスできるように20-30cm程度の奥行があると◎。
・ストレスのない回遊動線
お家の中を自由に動き回れるように、猫通路をつくって行き止まりのない間取りに。回遊できることで退屈せず、ストレスのない暮らしにつながります。
自然素材だから安心。注文住宅だからできること。
ペットの種類や家族の過ごし方によって、配慮や工夫の仕方は変わってくるもの。ですが、少しのアイデアでペットとの暮らしがより楽しく、快適に豊かなものに変わります。
今回はそんないくつかのポイントと実例紹介でした。
ペット暮らすお家を考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。