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[無添加の家コラム]究極の睡眠空間

2021-01-30

人生の3分の1を占める睡眠。

日中の疲れた体を癒し、脳をリセットする重要な時間です。

ですが、睡眠に悩みを抱える人は多く、日本人の成人に5人に1人は「睡眠で休養が取れていない」「何らかの不眠がある」と回答する調査結果があります。

 

良質な睡眠とは

不眠症は、小児期や青年期に起こることは稀で、2030代から徐々に始まり、中年以降で急激に増加し、4050代でピークを示します。

世界の様々な研究機関によって、「7時間睡眠がもっとも長生きする」という回答が導き出されましたが、もちろん、7時間眠りさえすればいいわけではありません。

 

気を付けないといけないのは、睡眠の質。

夜中に目が覚める・なかなか寝付けない・たくさん寝ても疲れが取れないなど、低下した睡眠の質を上げなければ、心身ともに十分な休養がとれません。

 

睡眠の質は、周りの環境によって変化します。どんな空間で眠るのが良いのか。

今回は、要素の内のひとつ「空気環境」に焦点をあてたお話です。

 

飲食物よりも身体に取り込む量が多い「空気」

人が一生の内、体内に取り込む物質で一番多いのが、実は「室内の空気」。物質摂取量の57%を占め、1日に吸う空気は重さにして約21㎏と飲食物の約7倍です。

飲み物や食べ物はその時々で選ぶことができますが、呼吸する空気は選べません。

 

 

建材を選ぶことは、空気を選ぶこと

室内の空気が汚れる主な原因にはハウスダストや建材から放散される化学物質(揮発性有機化合物)などがあげられます。

ハウスダストは換気や掃除で解消できますが、化学接着剤や溶剤成分の入った壁紙や家具から揮発する物質は、それらが揮発しきらない限り、何年、何十年と空気を汚染し続けます。

空気をつくるのは、室内に使う材料。ということは、「建材選び=空気選び」と考えることができますね。

 

「自然素材」で良質な睡眠空間を

無添加素材でつくる無添加住宅。

身体に悪いものは含まない建材を使用していますが、さらに、壁材に使用するオリジナル漆喰には、シックハウス症候群の原因ともいわれる揮発性有機化合物(トルエン、キシレン等)を吸着し、分解する効果もあります。

 

 

実際に生活しているお家の中には、家具や生活用品など化学物質を放散するものは意外と多いもの。

睡眠中に吸い込む空気が汚れていれば、自然と呼吸が浅くなるだけでなく、体が汚染物質から守ることを優先し、細胞の回復が後回しになってしまうのです。

何気なく吸い込んでいる空気ですが、体に与える影響は意外にも大きいですよね。

 

また、寝ている間に一晩でコップ1杯分の汗をかくとされていますが、漆喰や無垢の木、その他の自然素材が、水分を吸放出し適度な湿度を保つことで、快適な環境をつくることができます。

(漆喰と無垢の木の調湿効果についてはこちらから [無添加の家コラム]湿気と夏[無添加の家コラム]動く床~無垢は生きている~

さらに、無垢の木材中に存在する“フィトンチッド”と呼ばれる精油成分からうまれる木の香りで、血圧が低下し、身体がリラックスした状態になるという効果も。

 

 

新型コロナウイルスの流行に伴い、食事や運動だけでなく、睡眠の重要性にも注目が集まる昨今。変化した生活習慣からのストレスや不安・緊張感から不眠に悩む方も増えています。

 

ゆっくりと休息をとり、体調を整えることで、免疫力を高め、毎日を元気に過ごすことができるように、睡眠空間の質を「空気環境」から考えてみてはいかがでしょうか。

 

 


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