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[無添加の家コラム]住まいから始まる病~シックハウス症候群とは~

2020-10-18

家は本来であれば、そこで暮らす私たちの健康を守ってくれる存在です。

ですが、そんな家が原因で発症する「シックハウス症候群」をご存じでしょうか。

引越ししたら、目がチカチカする、鼻水が止まらない。新築やリフォームをした後の家で、のどが乾燥するし、吐き気がする。
そんな症状のある方はもしかすると、「シックハウス症候群」かもしれません。

 

シックハウス症候群の症状について

シックハウス症候群の症状はさまざまです。
・めまいや頭痛
・咳、鼻水、喉の痛み
・目の痛み、充血
・吐き気、嘔吐
・肌のかゆみ、湿疹
・アレルギー症状など

近代になり新たに登場した健康障害のため、医学的にわからないことも多く、症状が多岐にわたるため、病院に行っても原因がわからず苦しい状態がつづくことも。
また、治療法もまだ確立していません。

 

日本では、1990年代からシックハウスによる健康被害が急増し、現在では日本人の5~6%がシックハウスだといわれています。

 

なぜシックハウス症候群になるの?

そもそもの原因はというと、
一般的な家の建材に含まれる化学物質やカビ、ダニなど。これらの空気中を浮遊している物質を吸収することで症状が発生すると考えられています。

【シックハウス症候群の発症原因】
・建材に使用される接着剤や塗料、溶剤などの化学物質
・いす、テーブル、壁紙、カーテンといった家具や内装品の化学物質
・カビ・ダニなどによる室内空気汚染
・石油ストーブやガスストーブによる一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物など
・たばこの煙に含まれる有害物質

そして、これらの汚染された空気を吸い続けると、いつしか体内に取り込める許容量を超え、発症すると考えられています。

困ったことに、許容量に個体差があるため、同じ家に住んでいても体調が悪くなる人、元気な人が混在し、原因がわからないまま、危険だとは感じられない微量な化学物質に継続的にさらされることで気づかぬうちに症状がどんどん悪化していってしまうのです。

 

 

家にいる時間の人ほど発症しやすい傾向にあり、特に赤ちゃんは化学物質に敏感で、大人と比べて倍の化学物質を吸収してしまうとも言われています。

 

また、一度溜まってしまった体内の化学物質は、簡単には体外に出ていきません。揮発性有機化合物は、油に溶ける物質(脂溶性)のため水溶性の物質と同じように尿と一緒に排出されるということがないのです。

さらに、シックハウス症候群が悪化していくと、さらに深刻な化学物質過敏症を発症することもあります。

 

空気環境が重要なのです。
そして、それを生み出す建材の安全性が必要となります。

 

建築基準法の改正で本当によくなった?

こういった事例が増えてきたために、国は2002年に建築基準法を改正(2003年7月から適用)し、シックハウス症候群を予防するための規制が定められました。

原因と考えられる揮発性有機化合物13種類に濃度指針値を定め、特に影響の強いホルムアルデヒドとクロルピリホスを規制しました。この基準を満たしているのがいわゆる「F☆☆☆☆」(エフフォースター)と呼ばれる建材。

ですが、実際に存在する化学物質の数は数万種類。そのうちのたった2種類の物質しか規制されていないのです。

 

生産性を求め、化学物質を含む新建材が用いられるようになったことで発症する人が増えてきたシックハウス症候群ですが、冷暖房効率を向上させるために住宅の省エネ技術が高まり、気密性の高い家が普及している今、シックハウス症候群になる人は今後も増えていくのではないかと予想されます。

 

どう予防すればいいの?

シックハウス症候群といえども要因は家そのものにとどまりません。

身の回りには、建材以外にもイス、テーブル、壁紙、カーテンといった家具や内装品をはじめ、衣類の防虫剤、殺虫剤にも化学物質は使われています。
化学物質は私たちの日常生活に非常に身近なものです。ですから、私たちは化学物質と上手につきあう工夫をしなければなりません。

 

できるだけ良質で安全な建材を選ぶようにしましょう。まずは、化学物質を減らすことが必要です。

 

また、カビやダニ、花粉などの生物的な要因や、湿度・温度変化や環境の変化から来る精神的、肉体的ストレスが要因となることもあります。
換気で新鮮な空気を取り込み、なるべくストレスのない暮らしを心掛けるようにしましょう。

 

無添加住宅の始まり

そもそも、無添加住宅の始まりも実は、体調不良を訴える女性との出会いからでした。

その方は、小さい時からアレルギー症状がひどく、通りすがりの人のシャンプーや服についた防虫剤など、一般の人が全く感じないレベルの匂いを感じ、頭がぐらぐらしたり、気持ちが悪くなったり。

その体調不良の原因(のちに化学物質過敏症と判明)が家の中の空気、すなわち化学物質だと推測し、その原因を排除した家づくりを始めました。

そこでお手本にしたのが、シックハウス症候群のなかった頃の昔の家づくりです。

 

 

そして、そんな症状に苦しむ人が安心して快適に暮らせる家を建てるには、「徹底的に化学物質を排除する」妥協しない姿勢が必要でした。

そうして、改良に改良を重ね、無添加住宅は、一般的な「自然素材の家」をはるかに上回る、言わば「超自然素材の家」となったのです。

無添加住宅は、当たり前に、誰もが安心して健康に暮らせる住宅です。

 

おわりに

直接口から吸収する食べ物や洗剤、化粧品など、少しずつ「無添加」「オーガニック」といったものも増えてきました。しかし、住宅という一番過ごす時間の長い空間を「無添加にする」と考え方はまだあまり広まってはいません。

 

個体差のある許容量はいつ超えるか分からないもの。だからこそ、毎日暮らす家には、体に悪いものは使わない。安心して気持ちよく過ごしたいですよね。

 

吸い込む空気は選ぶことができます。

 

自分たちや未来の子供たちのためにも、100年後も安全に住み続けられる家づくり、考えてみてはいかがでしょうか。

 


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