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[無添加の家コラム]自然素材ならなんでもいいわけじゃない。

2020-05-24

近年、「自然派」「ナチュラル」「オーガニック」といった言葉をよく雑誌や商品で目にしますよね。

実際そういった自然素材を大切にするナチュラル志向の方やスローライフのようなライフスタイルを好む人の割合は増えているようです。

添加物不使用の食品を買ったり、ボタニカルと表示のある化粧品を使ったり。

体質改善やアトピーだから、という理由に留まらず、健康や安全・地球環境のために選択する方も多いのではないでしょうか。

 

最近では、住宅業界でも自然素材を使って家をつくる会社が増え、家づくりの選択肢として自然素材を目にする機会も多くなりました。

かくいうコーヨーテックも、「自然派」な無添加住宅。ですが、“身体に良くないものは使わない”がコンセプトの無添加住宅の家づくりは、自然素材をなんでもつかっているわけではありません。

 

 

これは、「自然素材を使っているから体にやさしいということではない」ということ。自然素材でも身体に良くないものがあるんです。「無添加素材≠自然素材」なのです。

 

え?そうなの?なんか想像したイメージと違う!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、例えば、漆は触るとかぶれますし、推理小説でおなじみのトリカブトなんかは美しい見た目に反して、人を死に至らしめるだけの毒をもっています。

これは植物自身が外敵から身を守り、種を存続させる為に持っている性質であるといえますが、分かりやすい身近なものでいうと、国産無垢材として定番のスギとヒノキ。

ヒノキ風呂で想像しやすいあの独特の良い香りは、実は殺虫剤と同じような成分で、虫や菌から身を守るためにだしている殺菌・殺虫効果のある天然の化学物質。

天然の化学物質である植物の毒が殺虫効果をもつのは、その化学物質が虫の中枢神経を麻痺させるため。

その虫に強く丈夫なところを活かして昔から建築に用いられてきましたし、その香りもわずかであればリラックス効果があります。

 

ヒノキ風呂にはいって気分が悪くなったという実体験を持つ人が少ないように、人の身体にはこれといった影響は基本的にはありません。

ですが、化学物質の許容量が小さいシックハウス症候群や化学物質過敏症をひとは例外。

 

 

いくら天然でも、いくら少量でも、すぐに症状が出てしまうのです。アトピー性皮膚炎などを悪化させる原因になるものも。

また、赤ちゃんがハイハイすると体の表面に付いている善玉菌を殺してしまうこともわかっています。(菌と人の共生のお話はこちら [無添加の家コラム]アルコール消毒は危険!?人と菌は共生している )

 

床や壁などの内装に杉やヒノキをふんだんに使用した家は、虫を寄せ付けないという点では非常にメリットがありますが、そこで暮らす上でずっと接することになるその空気環境が健康を揺るがす可能性もあるということ。

 

そのため、無添加住宅では、杉やヒノキは内装には使いません。

ですが、虫やカビに強い性質を活かし、構造を支える(かつ、人に直接触れることのない)土台や柱に使用しています。

そして、逆にいうと、虫が寄り付く木は人にとってもやさしい木であるということで、フローリングなどにはナラ(オーク)やマツ(パイン)、カバやシンゴンなどを使っています。

 

 

コーヨーテックのモデルハウスやショールームでは、木の違いを体感していただこうということで、種類ごとに木を削ってビンに入れてあります。実際に、開けて匂ってみるとその違いはあきらか。

 

 

木から切り出したままの、天然の無垢材は、樹種ごとに特徴があります。それぞれがもつやさしい香りがあります。

柔らかく肌さわりのいい木や、堅く傷つきにくい木、防水性の高い木や、防虫性の高い木。いろいろあります。

 

重要なのは、素材がもつ特徴に従ってバランスよく材木を選び、適材適所で使用すること。

それぞれの性質を理解し、自分の好みやライフスタイルにあった素材を選ぶことを大切にしていきたいですね。

 

 


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