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[無添加の家コラム]漆喰ってなに?5000年以上の歴史を持つ自然素材。

2020-05-17

漆喰。

近年、住宅業界でもよく耳にするようになりました。

なんとなく分かるけど実際何者かはよく知らない、という方が多いんじゃないでしょうか。

 

 

実は、漆喰の歴史は古く、約5000年前のエジプトのピラミッド内の壁に使われていました。ピラミッドって、なんだか意外な事実。

また、古代ギリシャやローマ時代の建築物、地中海の建物など世界中で使用されてきました。

こういう建物見たことありますよね。この壁、漆喰なんです。

 

 

 

そして、日本でも、神社仏閣や土蔵に多く使われてきました。

有名な建築物でいうと、世界文化遺産「姫路城」。その壁の白さゆえに、白鷺城ともいわれています。

 

 

なぜそんなに白いお城になったのかというと、

「城の外壁は白と黒に大別され、豊臣秀吉が建てた大阪城が黒だったので、豊臣恩顧の大名は黒い城を、一方で、徳川恩顧の大名は白い江戸城に習い、白い城を築城した」

という説があるようです。

 

 

そんな小話はおいておいて。

 

昔から人と共にあった漆喰ですが、主な原材料は貝殻や石灰岩。

それらを釜で焼くと「生石灰」(炭酸カルシウム)になり、そこに水を加えることで発熱膨張して「消石灰」(水酸化カルシウム)となります。

消石灰に麻スサやぎんなん草を混ぜたものが「漆喰」です。

漆喰に水を加えて壁に塗ると、乾燥する際、空気中の二酸化炭素と化学反応を起こし、再び元の石灰岩と同じ成分の「炭酸カルシウム」に戻っていきます。

 

 

つまり、漆喰壁=石灰岩

そして、そうやって固まり続けることなんと100年以上。

風化と逆の現象です。だんだんと時間をかけて石に近づいていき、年々頑丈になっていくということ。

 

よく聞かれる珪藻土との違いはこれ。

 

両者とも優れた調湿性能が挙げられますが、素材そのもので固まっていく性質を持つ漆喰に比べて、珪藻土は自分で固まる力を持っていません。乾くとまた土の状態に戻ります。

そのため、建材として使われている珪藻土は、つなぎの部材として接着剤や防カビ材を混ぜてつくられています。

主原料は自然のものとはいえ、化学物質を加えた建材としての珪藻土は果たして自然素材といえるのでしょうか。

 

 

また、ホームセンターなどで売られている漆喰には、割れ防止として下地処理剤に化学物質が入っているものがあります。

漆喰となればどれも自然素材だと思われる方もいらっしゃると思いますが、入っている成分によって本質は大きく変わます。

DIYに使用する分には、商品改良され、塗りやすくなっているかもしれませんが、“安心で安全な素材かどうか”という点においては異なりますよね。

 

これが、他の漆喰との違いです。

 

 

「無添加」にこだわりオリジナルに開発した無添加漆喰は、原材料である良質で白度の高い高知産の石灰岩と、割れにくくするための糸くずなどの繊維質(スサ)やぎんなん草(海草)を混ぜた、化学物質を一切使用していない100%自然素材の建材です。

そのため、シックハウス症候群の原因の一つである揮発性有機化合物を放出することはありません。

 

そして、固まった漆喰の成分、覚えていますか?

炭酸カルシウムですね。これは、人にとって親和性のある物質。

 

そんな漆喰は、「食べられる家」がコンセプトの無添加住宅が使う食べられる素材のひとつ。

その他の素材については、こちら(無添加素材について)から。

 

まあ、食べることが可能で害がないというだけで、食べておいしいものではないんですけどね。

もし、食べてみたいという好奇心のある方がいらっしゃれば「試食」できますので、ぜひ来場の際におっしゃってくださいね~。

 

 


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