[無添加の家コラム]免疫力を高める家~漆喰と菌の話~
5月とは思えない暑い日が続き、夏到来の気配を感じますね。
こんな季節の変わり目は体調を崩しやすいとよくいいますが、これは朝晩と昼間の気温差が大きくなるため。
風邪などをよりひきやすくなるタイミングなのです。
そして、風邪を引きにくくするには、日頃からの生活習慣・食事習慣を見直し、免疫力を高める習慣をつくることが大切ですよね。
さて、ここででてきた「免疫力」。
高めるために有効な方法のひとつは、“腸内の善玉菌を増やす”こと。
この善玉菌ですが、おそろしいことに、年をとるにつれ数が少なくなり、種類が変わり、反対の作用をもつ悪玉菌が増えていく状態になります。
腸内環境を整えることが、長く健康を維持するためのカギなのです。
そこで、今日は「菌と漆喰の話」パート2です。(パート1はこちら 「アルコール消毒は危険!?人と菌は共生している」)
石灰岩から出来ている漆喰壁は、アルカリの性質を持ちます。そして、このアルカリ性が雑菌やカビなどの有害菌の繁殖を防いでくれます。
部屋干しをした時の生乾きの洗濯物のいや~なニオイの元も雑菌が原因。その雑菌の繁殖を抑制するので、漆喰のお家では部屋干しでもニオイが気になりません。
また、インフルエンザウイルスを99.9%不活化させる実験結果も確認されています。
そして、有害菌の殺菌作用と反対に、酵母菌や麹菌などの人に有用な菌を活かす作用もあるのです。酒造・味噌の醸造場の室内壁などにも昔から使われてきました。なんて好条件の素材なんだか。
そして、日本は「発酵食品」大国。
「発酵食品」とは、目に見えない微生物(菌)の働きを応用することによって、元の食材にはない豊かな風味が生み出され、私たちの身体に有用な成分が高まった食品のこと。
味噌、醤油、みりん、日本酒、納豆等々、身の回りにあふれていますね。
近年話題にもなっている日本の「スーパーフード」ともいわれる発酵食品と有用菌を活かす漆喰の相性は、実は抜群だったんですね~。
ちなみに、発酵食品どうしの“食べ合わせ”は、身体に良いといわれています。日本の伝統的な和食がまさにそれ。
便秘解消にも繋がり、体の代謝を上げる効果もある発酵食品。
良い菌を活かす漆喰のお家でおいしく育まれた発酵食品をもりもり食べて、腸内環境を改善し、免疫力をあげて日々過ごしていきたいですね。