あたたかさを感じる家、冬仕度をはじめる頃に考えたいこと𓂃𓈒𓏸
朝、玄関を開けた瞬間、ひんやりとした空気が頬に触れました。
いよいよ冬が近づいてきたなあ…と感じる瞬間です
こんな季節になると、いつも“あたたかさ”について考えます。
エアコンの温度や、断熱性能の数字では測れない、
手のひらで感じるようなやさしいぬくもりのこと。
今日は、そんな“あたたかさ”について、感じたことを少しだけお話しします🍂

無垢の床に素足で立ったときのやわらかさ。
木は呼吸を続けています。
内部に小さな空気の層をたくさん含んでいて、
その空気が断熱の役割を果たすため、
冬でもヒヤッとせず、体温をやさしく受け止めてくれるのです。
それだけでなく、見た目にもあたたかさがあります。
木目のゆらぎや色の濃淡、節の模様。
一枚一枚が違う表情を持ち、照明や日差しによって
時間とともに変わるその表情が、心を落ち着かせてくれます。

コーヨーテックのお家に入ると、
漆喰の壁がやわらかい光を受けて、ほんのり温もりを感じさせてくれます。
不思議ですよね。
触れているわけでもないのに、見ているだけで“あたたかい”と感じる。
それは、漆喰の表面が持つ自然なゆらぎや、
光をやさしく受け止める質感のおかげだと思います。
塗り壁は、職人さんの手の動きがそのまま模様として残ります。
その微妙な陰影が、日差しの角度や照明の色によって表情を変える。
まるで“家の中に季節の空気が流れている”ような感覚です。
その自然な表情が、木のぬくもりや布の質感と調和して
空間全体をやさしく包み込みます。
家のあたたかさは、温度だけではなく、見た目のぬくもりでも感じられる。
漆喰の壁は、それを教えてくれる素材だと思います。

日が差し込む午後のリビングで、陽だまりの中に家族が集まる光景。
そんな一つひとつに、“自然の力でつくられた心地よさ”を感じます。
私たちの家づくりでは、断熱性や気密性をしっかり確保するのはもちろんですが、
同じくらい大切にしているのが、「素材が持つあたたかさ」です。
冬の前のこの時期こそ、
「どんな“あたたかさ”に包まれて暮らしたいか」を考えるのに、ちょうど良い季節です。
性能と素材、そして人の手のぬくもりが合わさった“本当のあたたかい家”を、
これからもご提案していきたいと思います。
武林









